第15回のゲストは、編集者/選書家の山口博之さんです。
山口さんが本の虫になったのは遅く、18歳の頃。高校卒業の春休み。突然、本を読まなければならないと、カフカの「変身」、カミュの「異邦人」を手にします。そこで、言葉の持つ世界に引き込まれてしまいます。大学卒業後、旅の本屋「BOOK246」を経て、現在、幅允孝が代表を務め、様々な場所のブックディレクションを手掛けるBACH(バッハ)に所属。ひと月に20冊は本を読み、仕事で目を通す本の数はなんと200冊にも。
BACHは、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」、国立新美術館「スーベニアフロムトーキョー」、「CIBONE青山」、「SHIBUYA PUBLISHING AND BOOKSELLERS」などの書店部分のブックディレクション、また「スルガ銀行d-labo」や「千里リハビリテーション病院」、「The South harbor Resort」など、銀行や病院、結婚式場などを始め、様々な施設のライブラリーディレクションも行っています。山口さんも含めBACHの皆さんは、本という非常に雄弁で魅力的なメディアの力と可能性を信じ、愛しています。本を読みたい人とうまく出会う事ができていない今の本屋さんの環境を、ちょっと変えてあげて、一人でも多くの人に本を手に取ってもらうことをしているのです。開いてもらえれば、後は本の楽しさに気づいてもらえると信じて。
中央線沿線でデザイン関係の仕事をする人たちの集まれる場所としてスタートした国立本店。ここの本棚を、【デザインをデザイン本だけで語らない本棚】をテーマに、山口さんと一緒に再構築するワークショップを今回の「本のしごとトーク」でチャレンジしたいと思います。そしてもちろん本について、たくさん語り合いながら。国立本店を、より多くの人に楽しんでデザインに触れられる本屋的集合場所にしてみようと思っています。
山口博之 プロフィール
編集者、選書家。1981年仙台市出身。自転車屋の次男。立教大学文学部英米文学科卒業。中学時代はバスケットボールに、高校時代はファッションに捧げる。大学に入り、完全に本の世界にはまり込む。在学中からファッション雑誌の編集にたずさわり、卒業後BOOK246のスタッフを経て、2007年選書集団BACHへ入社。書店、病院、銀行、美容室、セレクトショップな様々な場所の選書を行う。また編集者として、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)やダンスカンパニーNOISM、アディダスなどのフリーペーパーを制作。フラワーアーティスト東信の「Azuma Makoto Private Paper」や「DOCOMODAKE COOKBOOK」などの作品集も手掛ける。企画編集を担当した『持ってゆく歌、置いてゆく歌―不良たちの文学と音楽』(大谷能生著/アクセスパブリッシング)が発売中。
BACH
http://www.bach-inc.com/
●日時 2009年9月12日(土) 18時〜20時
●会場 国立本店
東京都国立市中1-7-62 042−575−9428
http://honten.chub.jp/
●定員 15名 申し込み先着順
●参加費 2000円(当日支払い)
簡単な食べ物と飲み物も用意しています。
●主催・企画・運営 本のしごと研究室
● 申し込み方法
1、トーク名
2、参加者氏名
3、携帯電話番号
4、メールアドレス
5、仕事内容
6、選んだセグメント
(本のタイトルまでお決まりでしたら一緒にご記入下さい。)
を明記して、 国立本店「本のしごと研究室」係(担当/ 古橋英枝・川島睦美)honten@chub.jpまでメールでお申し込みください。
*必ずお読み下さい*
今回の「本のしごとトーク」では、国立本店の本棚の本を並べ換える作業を行います。以下のセグメントごとに、本棚のボックスに本を並べてみようと思います(新たにセグメントを考えてきていただいても構いません!むしろ喜びます)。
そこで、参加をご希望される方は、以下のセグメントの中から、1つ以上を選んで頂き、それぞれにお好きな本を3冊以上ご持参下さい。
※本棚の1ボックのサイズ:高370mm×幅430mm×奥245mm。
以下、セグメントごとに書かれているタイトルは例としてあげさせて頂いた作品になります。
■ 中央線から
『キミは珍獣と暮らせるか?』飴屋法水
※中野ブロードウェイにあった珍獣屋さんのお話し
『西荻夫婦』やまだないと
『ろくでなしブルース』森田まさのり
※中央線の大きな駅である吉祥寺がメインの舞台
■ 東京
『TOKYO』ホンマタカシ
『LOVE』古川日出男
『タモリのTOKYO坂道美学入門』
■ 男と女とそれ以外
『太陽と毒ぐも』角田光代
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
『新恋愛講座』三島由紀夫
『イメクラ』/『ラブホテル』都築響一
■ 家の内/外
『問いつめられたパパとママの本』伊丹十三
『よつばと』あずまきよひこ
『at home』上田義彦
■ 植物とともに
『雑草ノオト』柳宗民
『草手帖』かわしまよう子
『STEM』リー・フリードランダー
■ 動物とともに
『ねむいねむいちいさなライオン』マーガレット・ワイズ・ブラウン
『ムツゴロウの動物交際術』畑正憲
『猫語の教科書』ポール・ギャリコ
■ あの人の生き様
『青春ピカソ』岡本太郎
『言わなければよかったのに日記』深沢七郎
『ムナーリのことば』ブルーノ・ムナーリ
■ 地球
『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン
『地球家族』マテリアルワールドプロジェクト
『地球はまあるい』ガートルード・スタイン
■ おいしいもの
『地球の食卓』ピーター・メンツェル他
『散歩のとき何か食べたくなって』池波正太郎
『孤独のグルメ』久住昌之/谷口ジロー
■ フシギな世界
『漂流教室』楳図かずお
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック
『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』村上春樹
■ 科学的思考
『サイエンス・インポッシブル』ミチオ・カク
『造形と科学の新しい風景』ジョルジュ・ケペッシュ
『パワーズ・オブ・テン』フィリップ・モリソン/チャールズ・イームズ
「本のしごと研究室」は、編集、執筆、エディトリアルデザイン、 本を読む、印刷、製本、出版、活版、写真、文字、イラスト、雑誌、フリーペーパー、絵本、地図、図書館、本屋、本のまち、などなどをテーマに、興味の向くままに、本にまつわる様々な仕事について、様々な立場の人と話し合い考える場です。はじめての活動年にあたる2009年は、国立本店を拠点に、隔週土曜日に全20回のトークを予定しています。現在のメンバーは、萩原修、芳賀八恵、川島睦美、神田沙耶香、綾原江里、原田光丞、三森奈緒子、古橋英枝、和久倫也、佐藤界、西本良太、サダヒロカズノリ、大村佳子、後藤知佳、宮国小貴子、藤井慶子、桜井直子、澤田舞、葉田いづみ、の19名です。

















