本のしごと研究室 第23回は,2010.3.28(Sun)に開かれました。
ゲストは,WAKUWORKSを主催する建築家,和久倫也さん。
2010年3月末までは,国立本店の店長をされていました。
和久さん,そして参加された方々で円になって座り,ひとりひとりが国立本店との出会いを振り返りながら,和久さんに想いや問いを投げかけるという形で会が進みました。
・WAKUWORKSでの活動
・国立本店での日々
・今に至るまでの道のり
過去,現在,そして未来を行き来しながら,ざっくばらんにお話をしていただきました。
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【和久さんと国立本店との出会い】
時の流れにそって出来事を振り返っていただきました。
●国立本店での展示:すまいとともに展
住まいの可能性を模索し,より良いくらしを追求するというコンセプトのもと,8人の建築家がデザイン所や雑貨,理想とする家の模型などを展示したイベント。和久さんも参加。
●つくし文具店のご近所のリフォーム
つくし文具店の店主,萩原修さんとの関係もこの頃からさらに濃くなり始めたそうです。
●国立本店の店長さん募集
修さんから「店長にならない?」と誘われたものの,1度はお断りされた和久さん。どうして引き受けることになったのかというと・・・別の店長さん候補が,国立本店を紅茶店らしきお店にしようとしている!と心配になったから。
●国立本店での展示:記憶の本展5/まちの家展
「自分の活動をふさわしい形で人々に伝えられる。」
国立本店でのいくつかの展示を通して,そう実感された和久さん。今年の3月10日から4月5日まで開かれていたNatural House Project展では,WAKUWORKS+David Pollardによる日々の活動が紹介されていました。
【和久さんとのやりとり】
参加された方々から和久さんへの疑問・質問,それに対する和久さんの返答をまとめてみました。
Q. 国立本店での日々はいかがでしたか?
A. 知らない人と気軽に接することができました。今はだいぶ慣れたけど,僕はあまりうまく話せる方じゃないので・・・そういう意味でもいい訓練になったかな(笑)。初めての方が立ち寄って,本を手に取ったり展示を見たり。その中で自然に会話が弾むのはとても楽しかったです。
Q. 店長としての2年間が終わろうとしている今,お気持は?
A. 正直,お腹いっぱいです(笑)。国立本店での出会いをきっかけに,建築家としての活動に広がりも出てきたし,今後につながるような縁もたくさんいただきました。本当にありがたいことです。「ばっちりはまってちょうどいい2年,そろそろいいかな・・・」というのが本音です(笑)
Q. 国立を活動の中心に据えているのはどうして?
A. ここ国立も含めて,東京の西側って落ち着くんです。身近に自然がたくさんあって。建築を考えるときも,自然な素材を使いたいという思いがあります。それから,人と自然をつなげる場を提案していきたいという思いも。自然に感謝しながら作ることを考える,でもそこから出てくる実際の空間はそこに留まってほしくないというか・・・。建築家としてはもう少し突き抜けたいという気持ちもあるけど,ずっとここを大事にしたいなと思っています。
Q. 和久さんにとってのNatural House Projectは?
A. 僕はじかに素材に触れるのが好き。土や枝をさわっていると楽しくて生き生きします。Natural House Projectも,そんなわくわく感や喜びをたくさんの人々と共有したい!という想いからスタートした活動です。私たちのすぐそばにある土,枝,草花を素材に小屋をつくろうというプロジェクトで,完成した小屋のいくつかは現在も活用されています。
Q. 建築家を志したのはどうして?
A. 子どもの頃,団地に住んでいたんだけど,狭くて嫌いだったし,自分だけの居場所がほしいってずっと思っていました。部屋の机を外に出して,ベランダに暮らしてみたり。そういう気持ちがきっかけになったのかな,だとしたら初志貫徹・・・(笑)?大学院では,団地型公共集合住宅という,街のスケールで建築を考えていました。大きいスケールのことがもしできるのなら,これから挑戦したいなという気持ちはあります。
Q. これまでの自分,そして日々の活動を振り返ると?
A. 今までやってきたことは良かったと思える自分がいます。自信はないけど。先を見据えるというよりは,そのときbestを尽くそうという気持ちでやってきているので,あまり過去を振り返らないかな。人に言われて初めて,「そっか,結構やってきたんだ。」と気づくというか。この街がよくなっていけばいいなと気持ちで,これからもずっとここら辺で生きていきたい。やっぱり自分にとってはここなんだなと感じています。
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和久さんの中の引き出しを,参加した方々がそっと開けてのぞいてみる。
そんなドキドキや笑いを織り交ぜながらの,和やかなひとときとなりました。
トークの後は,お待ちかねの給食。
食べる前はあまりにおいしそうで,食べ始めてからは本当においしくて!
にこにこ,笑顔がこぼれっぱなしでした。
春輝さん,ごちそうさま。
そして和久さん,ありがとうございました&店長おつかれさまでした。
〔レポート:伏木田稚子〕

















