ゲストはsign(森 浩明 & 金 瑛)のおふたり。
今回はsignのおふたりがデザインされた本を
順番に紹介していただきながら
「役割をあいまいにする」をテーマに語って頂きました。
その後はおいしいごはんをいただきながら、
本について・本のこれからについてを
参加者全員でディスカッションしました。
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Signは2人で2001年に
デザイン事務所を立ち上げたところから始まりました。
2001年〜2002年はアイデア(雑誌)のデザインも担当。
2003年には、signとして初めてデザインした
「間取りの手帖/佐藤和歌子」(リトルモア/2003)が発売。
この本は予想を上回る売れ行き。
そのことが衝撃的でうまく出来ない時期がありました。
そして
2作目である「間取り相談室」のデザインに取りかかることに。
なにか本におまけをつけたい、が予算も限られている・・・
という中で本のカバーをポスターにする
というアイデアを思いつきます。
そして
本のカバーがポスターにもなっていて
本来のカバーという役割と、
ポスターという役割もある
というおもしろい本が出来上がりました。
このようなちょっといびつな本を形にしたことで
その面白みに気付きます。
この2冊の本をデザインした事で
本来の役割とはちがうものを作る→役割をあいまいにする
ことの面白さに気づき、これがSignの特徴である
と気付きました。
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次に、実際に作品を見せて頂きながら解説して頂きました。
「NEWTOWN/伊藤存」(リトルモア/2006)
こちらは刺繍の作品集です。
本来の役割を崩してあいまいにしている特徴的な本とのこと。
本としてだけでなくそれ以上のことを出来ないかな、と考えました。
表紙はなく、見返しとカバーが合わさって
表紙のような役割をしている本です。
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「暮らしの手帖/ECD」(扶桑社/2009)
帯の文章がもともとあって、その文章が良かったので
それを一つの形にできるな、と思ったところから
カバーと帯を兼ねている本になりました。
言葉をかみしめる本だったので、
上製本だけど本の重みを軽くする為に
ちり(※)をみじかくしてもらい
できるだけ軽い本になるように努めました。
(※:本のうち、中身の紙の大きさよりも多少大きく取られて
はみ出している表紙の部分のこと)
実際に本を手に取ってもらう人がちりが短い等と
気付く訳ではないとは思いますが、
このような小さな役割のあいまいさの積み重ねが
本全体の雰囲気をつくりだしていると思います。
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書籍は雑誌と違い、内容に影響しかねない立ち位置であるので
内容と違った解釈を与えないように。。
平行しているニュアンスです。
2人に役割分担はなく、話し合いをして決めます。
アイデアは良いのを出した方が生き残り、
決定権はありませんがダサイといわれたら
そのアイデアは残りません。
文字の並べ方は実際に試したりはします。
デザインは理屈で説明できる部分と
そうでない部分がデザインのあいまいな部分です。
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穏やかな語り口ですが、信念を持って語られる言葉
ひとつひとつをかみしめながら聞いていると
本に対する愛情がひしひしと感じられました。
本を紹介して頂いた後は、早くもこの日のごはんが登場し
おいしいごはんをいただきながら
全員で本についてディスカッションました。
昨今は本の世界でもデジタル化が進行し
ipad等の媒体で読む事も可能になってきています。
一方で紙にこだわる人もいます。
このような過渡期に、
デザイナーとして危機感をもって
みなさんの意見が聞きたいという事で
さまざまな意見が飛び交いました。
交わされる意見の中で気になった言葉、フレーズを
ふせんに書いてはガラスにはっていく森さん。
話していくとどんどん流れていってしまうので
気になった言葉は書き留めておき、
後で見返すのだそうです。
ガラスに張られた付せん、なんだかかっこいいですね!
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森 浩明 さん、金 瑛さんありがとうございました。
〔レポート:大江田翠〕

















