「本のしごと研究室」では、ゲストを招いて本とのつながりを考える、「本のしごとトーク」を行っています。
第30回目が、12月11日に行われました。
今回のゲストはイラストレーターのYuzukoさん。
イラストやデザインの企画・制作の事務所に所属し、イラストレーターとして活躍しながら、著作本も出版されています。
これまでに出版された本を中心に、イラストレーターとしてのご自身と本との関わり方について、いろいろと伺ってみました。
小さな頃から、絵を描くのが大好きだったというYuzukoさんですが、写生は苦手で記録が好きだったそうです。小学校時代には、すでに、ラーメン屋さん食べ歩き本を作っていたというツワモノぶりです。
写生が苦手だったため美術系大学にいくという選択肢はなく、大学では、もうひとつ興味のあった社会福祉学科に進みます。しかし在学中も、『Daikanyama Book』という代官山の街を紹介した冊子をカラーコピーで手作りしたり、2002年より『ゆずこのおたのしみ』というフリーペーパーを制作したりしていたそうです。
やはり絵を描くことを仕事にしたいということで、卒業後は田代卓事務所に入社。
個展「東京さんぽ」がきっかけとなり、その後、初めての著作『おいしいふたつ』が出版されます。この本は、父と娘の食べもの対決(?)のような企画で、約一年半をかけて制作しました。お店を100軒廻り、取材、イラスト、原稿...とYuzukoさんが手掛けています。
その後、『ありがとうの伝えかた』『ちいさな贈りもの』『暮らし便利ノートの作りかた』などの著作を出版。
Yuzukoさんの場合、企画の段階から積極的に本づくりに関わっていきます。本はむやみに出すものではなく、きちんと自分で責任を持って作ることを大事にしたいという思いからです。
Yuzukoさんにとってイラストは記録のようなもの。日常生活の中で気になったこと、感じたことなどを記録に残すことが当たり前になっていて、仕事と日常生活は切り離せないものになっています。紙とペンさえあれば、喫茶店でも電車の中でもお風呂でも、どこでも描けるそう。楽しい時、悔しい時、その時々のパワーもイラストを描くパワーになります。
また、編集者やデザイナーなど、他の人とのやりとりも大事にしています。自分では気づかないことを気づかせてくれたり、そこから本の企画が生まれたりすることもあります。
本来は人見知りだけれど、仕事上はそれを克服する必要があり、普段から努めて人と話すようにしているといいます。お店の人に勇気を持って話しかけてみると、いろいろな話がきけたりします。
イラストの持ち込みの時などでも、ただファイルを見てもらうだけではなく、なるべく会話をするように努力しているそうです。
Yuzukoさんのイラストや文章、描き文字は、見やすくてチャーミング。その上、独自の視点があって、とても好感が持てます。Yuzukoさんのお人柄が現れているのだと思います。その裏には、人知れない努力が隠れているのだと知って、やはり、だからこそのプロだなあと思いました。
現在、一番好きなのは野球を観ることというYuzukoさん。球の種類やフォームなど、知りたいことがいろいろあり、個人的には本にまとめたいそう。
そのうち、Yuzukoさんならではの野球の本を目にすることがあるかもしれません。

*本日の給食は、4月から国立にオープンする「cafe ひよこ豆」さんが担当。ファラフェル(ごま風味のひよこ豆のコロッケ)、キーマカレーのサンドイッチ、塩こうじ漬けの大根サラダ、どれも絶品! ごちそうさまでした。

〔レポート:芳賀八恵〕

















